なぜ、コイン商を開業することになったのか
ブログを読んでいる方は、お分かりいただけると思いますが、私は、仕事が続きません。
飽き性ということもありますが、
人の下で仕事をするとどうも、気が狂うのです。
許可を取らないといけないことに非常に大きなストレスがかかるようなのです。
上記のように性格的なこともありますが、最も大きな要因は、2017年当時、日本のコイン商は、オークション価格を隠しているところが殆どでした。
そして、他で入手できる普通のコインをオークションの2倍、3倍で販売していることもあったのです。
それが、最高鑑定とかであれば、他で入手できないため、2倍、3倍でもいいと思うのです。
前回もお伝えしましたが、入手できないものを外野が、がやがや言うのは、意味がないからです。
当時、普通のコインは、比較的裸でも入手ができたため、目利きがあれば、オークション価格にて販売しても利益が出ると踏んだのです。
そのため、オークション価格を開示して販売することに挑戦したい、そう思ったのです。
その後、ご存知の通り、新興コイン商は、オークション価格を開示するところが多くなってきました。
ただし、実際の道のりは、非常に厳しいものでした。
まず、裸を購入するには、海外に行かなければなりません。
そして、そのためには、出張費が必要になります。
結果としては、散々で、売上総利益が2.5%にしかなりませんでした。
これを何人ものお客様にお伝えすると、「えっ?信じられない」と言われたことを覚えております。
まだまだ未熟な私は、裸で購入するということは、利益が出ることもありますが、もちろん損することもあるのです。
それは、
①それぞれ、色々な状態のコインを購入し、どのくらいのグレードがつくのか?試してみる
②このオークション会社は、本当のことを言っているのか
Details品と分かっているものを「鑑定は分からない」と言っていないか?
③あまり知らないコインも自分の眼を鍛えるために、鑑定に出してみる
1枚で、数百万円利益が出ることがありますが、一方、1枚で数百万円損することがあります。
最初に損が続きますので、一回数百万円の損を出すと、次にもう一回、同じ損をすると本当に心が折れてしまいそうになるのです。
裸コインの購入費以外にも、もちろん、出張費、固定費、変動費がかかるため、売上総利益からそれらのコストを引いた分が赤字となりますので、自分の蓄えから出すことになるのです。
自分の給与(←結局自分の蓄えを使うだけ)、社員の給与、レンタルオフィス代。。。
これらを自分の蓄えから出すのです。泣
そうです、ここで寝むれない日々が続くのです。
もう、精神的な乱れを抑えるのに必死です 笑
そして、2年目も厳しい状況が続きます。
売れているように見えても、お客様は、利益の出ているコインのみを点で見て判断されますので、お客様からに上記の厳しい状況を伝えても、「えっ、本当?」と良く言われました。
海外に行き、現場を見るということは、最初の3年は、想像より大きな赤字となります。
また、海外ディーラーとは、持ちつ持たれつという形をとりますので、時には、赤字と分かっていても購入することがあります。
そのため、売れているからと言って、黒字とは限らない、コイン商を真剣にやるとそんなもんです。
2年目も2%程の総利益しか出ず、2年目も自分の蓄えからほぼ全ての費用を出すことになるのです。
ただ、厳しい道のりは、覚悟しておりましたので、とにかく我慢、我慢、と自分に言い聞かせ、やっとコストをカバーできるようになったのは、3年目となります。
ただ、ここまで3年間、海外に行き続けたことが、4年目から実り始めます。
最初の3年間は、本当に苦しかった。。。