原油
WTIはよく耳にするかと思います。
ここの原油生産量は、少ないのですが、世界の原油の指標としてよく使用されております。
殆どが先物取引です。
ご参考:原油先物価格
*楽天証券
現在、原油は、80ドルほどですが、2012~2014年あたりは、100ドルあたりでした。その時よりもガソリンは、高いですね。
*高橋作成
簡単ではありますが、今まで見てきました通り、ナフサ、エチレン、プロピレン、ブタジエンの価格は、それほど大きく上がっておりません。
ただ、エチレン、プロピレン、ブタジエンなどナフサクラッカーからの収益は、非常に低い、又は、殆ど出ていないとみております。ただ、このナフサクラッカーから製造された各種原料は、非常に重要なものとなります。そのため、このあたりを支配するためには、増産しシェアを高めなければ、いけない、そんな分野です。
ナフサクラッカーでクラッキング後のブタジエンからの先の需要が回復していないため、ブタジエンが通常の価格より3割程需要が弱く、エチレン、プロピレンも供給過多となっています。
とにかく、アメリカも中国も生活の元の原料を製造できるナフサクラッカー増設し、支配権を奪われまい、そんな闘いが原料分野でも行われているのです。
そうしますと、原油の先物取引で、何らかの巨大マネーが動いてもおかしくはないと考えられますね。
2021.12.1