私がなぜ、不動産を所有しているのか
さて、前回、不動産につきましてお話させていただきました。
不動産投資、皆様はどう思われるでしょうか?
私は、「不動産は、投資にはあらず」との考えです。
(*不動産賃貸業を本業で行う場合は別のお話です)
あくまでも衣食住の「住」の質を向上させるためにあると考えております。
地方の不動産の売り出し物件を写真で見ますと、先日お伝えした通り、築30年前後で売りに出されていることが多いのです。
そして、築30年の部屋の水回りは、本当に汚いです。
少なくとも私は使いたくありません。
*少しきつい表現が入ります*
築30年でどうして売りにだされるか、
それは、地方の不動産会社のブログでも書かれておりますが、30年経つとリフォームの必要があるため、リフォーム前に売りに出すのがベストなタイミングだと。。。
それを何%の利回りを謳い、売りに出しているのです。
以前、あるところで、4500万円の物件が売りに出されていたことがあります。その部屋を全部治すとなると2400万円ほどかかると私的には試算しました。そうしますと2100万円で販売するのが普通なのですが、4000万円でも販売しないという強気の地主でした。
最初に思ったことは、つまらん!!
地元で、少し、お金を持っているのであれば、その地元に住んでくれる人に長く快適に住んでもらおうという気持ちがない、まぁ、そんな人は、話しいてもつまらん人間でしょう。
地主さんが力を持っているのでしょう。ただ、私は、あ~くだらない、それしか思いませんでしたね。
私は、実際、1年以上、北関東の近くの埼玉の田んぼしかない田舎に住んでみました。そして、北関東の人は、卑屈?冷たい?そんな感じをしたのです。
ただし、よくよく考えたら、それは、仕方のないことなのかな、と思ったのです。
お恥ずかしながら、私は、そういうところに住むのは、努力が足りないからだろう、と一蹴していた面があります。
今でも、努力が足りないので、そのような部屋にしか生活できないのでは?と思っている部分は確かにあります。ただ一方で一度、そのような汚い部屋で暮らしていたら私もやる気は起きることもないな、とも思います。
勤務地から遠いため、朝早く出て、夜遅くに帰ってきて、疲れ切っている時に、そんな汚いところに帰りたいと思いますでしょうか?
私のアパートは、賃貸で入ってきたお金は、全て賃借人が快適に過ごせるようにするための費用として使用しております。
それは、私が自分のせいで、一度地に落ちたことがあるからです。
いつ貯金が底をついて、暮らしていけなくなるかわからない、そんな日々を送ったことがあります。
畳を修理するお金もないため、歩いたら畳が足の裏についてイライラし、そして、床も剥がれてしまい、100円ショップでテープを購入し、テープで修理?するような生活でした。
そして、毎日、100円ショップのレトルトカレーとスパゲティを交互に食べる生活が数年続いていたのです。贅沢な食事は、と言いましても、殆どなかったですが、スーパーで夕方、割引シールを待ってそのお弁当を食べたのが一番贅沢だったと思います。
何度この世からいなくなろうかと考えたものです。
この地に落ちた生活の中での収入は、知り合いの方から少し仕事をもらい、畳の上で、ラジオを聴きながら、一日10時間ほど畳の上に正座の恰好で仕事をしておりました。
どんな仕事内容だったか。
ビックリマンシールをS~Dにランクづけし、SならSのもののみを連番で一袋に入れるという作業を永遠と行っておりました。
一回に、段ボール10個くらいのビックリマンシールが送られてきます笑
これをキャラクター事に整理するだけでも数日かかります苦笑
この時は、テレビも持つことができないほど貧乏でしたので、ラジオが唯一の癒しでした。そんな底辺の生活を数年続けていたのです。
さて、話がずれましたが、私のところには、色々な方が住んでおられます。
①生活保護で一人暮らしのお年寄り。
孤独のため、犬を飼っています。息子も面倒くさいのか、殆ど来ません。そして、虚しさを感じたのは、一年のうち一回だけ、孫二人が夜遅くに来ます。
何の日か分かりますよね。
そうです、正月のお年玉の時だけ、お年玉をもらいに、わずかの時間しかいなくてすむ夜に来るのです。
②早朝から夜まで怒鳴って電話されているガードウーマン
長い間、仕事せずに、やっと仕事できる状況になったため、以前のオーナーの時に入居され、今、ガードウーマンの仕事をされております。
この方も非常に変わった方なのですが、この方の境遇を前の前のオーナーの方からお話を伺い、どうして、現状になったのか、納得しました。その時代では、なかなか、理解されない、たまたま、そんな境遇でした。
③徐々に筋肉が衰えていく病気の方
まだ、40歳前の女性だと思いますが、物件の1Fでペットサロンを経営されております。体が殆ど動かないため、ゴミをまとめるのがやっとで、ペットの毛が、散乱している状況です。一度、私と、バングラディッシュ人と掃除をしたのですが、1年で殆ど元の状態に戻ってしまった感じがあります。何分体が殆ど動かないため、現在、私ができることは、少しでも安く貸し、そして、長く、その方の生きがいの一つであるペットサロンを続けてもらうことです。
昔の話を聞きますと体が動いていた時は、従業員も雇い、非常に盛況だったそうです。
④バングラディッシュ人
日本で料理人をしていたお父様が突然死し、母親は母国へ、そして本人は、日本に残る決断をしました。リサイクルショップを営んでいますが、コロナの影響で来日外国人が減り、もがき苦しんでおります。今は、家賃は、夜の工場勤務を行い、6割ほどの家賃しかもらえない状況となっていますが、今月、彼のリサイクルショップのリフォームを行い、彼の事業が少しでも明るい方向に行くことを願っています。
⑤元スナックママ
毎月、家賃回収に伺っていたのですが、先々月ガンのため、入院し、先月に亡くなられました。この方が倒れた時に、病院に連れて行ってくれたのが、上記のバングラディッシュ人でした。
そして、この方は、昨年、息子さんを病気で亡くされ、私は今でもあの時のこの入居者の悲しさ、そして、その後、一生懸命生きていた姿を忘れません。
そして、まさか、こんな突然亡くなられると思わなかったのです。
他にもいろいろな方がおります。
私は、入居者が、あ~良かったと思える日々を過ごしてもらえるよう、そのお手伝いをさせていただいております。
もし、皆様の中で、不動産を所有できる資産がある方、若しくは頑張れば所有できる人、又は、協力していただける方がおりましたらご連絡いただけますと幸いです。
みんなの力で小さいながらも、一人でも多くの方の「住」を改善できればと思っております。
生活が精一杯な方が多いかもしれませんが、協力者が増えれば、私としましては、状態が悪くなりつつある物件を購入し、多くの方の生活改善に尽力したいと考えております。
衣食住の中で、「住」が一番大切だと考えております。それは、「衣」「食」を改善しても「住」が汚ければ、「衣」「食」も満足いくものにはなりません。
まず、改善すべきは、「住」となります。
ご協力いただいた場合、全く利益もないですし、その方には、金銭が出ていくだけで、メリットは一切ございません。
ただ、あ~俺は、少しは、人の役に立っているなぁという自己満足だけ得られます!笑
もし僅かでも余裕がある場合、その一人が一歩踏み出せば、協力して、管理する物件に住まわれる方は、以前より優しくなるように私は感じます。
綺麗な部屋に住んだら心にゆとりが出てきます。
ここまでの話で、私の好感度は、上がったかと思いますが、一言付け加えておきます。
私は、親を泣かせたこともありますし、元妻を泣かせたこともあります。そこをお忘れなく。。。(アンガールズ田中風←面識もなにもありませんが、同じ年ですので勝手に親近感があります。)
ご賛同いただける方は、是非ご連絡ください。
2021.11.24