鑑定眼は、どのように養われていくのか
以前、裸のリスクにつきましてお話させていただきました。
そして、時々、新興コイン商が、アンダーグレードということを記載していることがあります。
そういうコイン商では、不思議なのが、オーバーグレードという記載をみたことがないのです。常にアンダーグレードなので、安い!と 笑 え!?オーバーグレードだから、オークション価格よりも当然安いです、ということが全くないのです。
え?? 普通は、アンダーがあれば、オーバーもあるはずなのですが?
そのため、新興コイン商のアンダーグレード表記は、正直意味がないです。
そして、厳しい話をしますと、1,000万円くらいは、勉強代として支払わなければ、まず、鑑定眼は育ちません。
私の最初の実体験ですが、イギリスコインのグレード品を多くみてきたため、裸コインを見ても、流石にグレードが分かるだろう!と自信をもって、オークションの下見会場に向かったのです。
1887年ジュビリー5ポンド金貨未鑑定品をみましたが、
あれ!?
あんなにスラブに入ったコインを色々とみてきたのに、自分のお金となると、突然、グレードが分からなくなるのです。AU58なのか、MS63なのか。。。
お恥ずかしながら、AUとMSの区別もつかないのです。
損をしたくない、という気持ちが強すぎ、お金に執着しすぎたために、平常心を失っていました。
いくら鑑定されたコインを見ても、そして、日本のディーラーから裸で購入したことがあっても、ほとんど意味をなしません。日本で未鑑定コインを購入しても、一度コインディーラーの眼を通しており、そして、日本人ディーラーが目の前にいるとうことで、心の平常心が保たれます。
自分一人となった時に、心の平常心が保たれず、頭が真っ白となってしまうのです。
この経験を繰り返し、大きな勉強代を払った時に、頭の中に非常に強い記憶として残り、それぞれのコインについて鑑定眼が養われていくのです。
是非、本物の鑑定眼を身に着けたい!という方は、是非一緒に海外のコインフェアに行きましょう!
2021.11.18