希少コインの購入方法

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8月のヘリテージオークションで、ヴィクトリアクラウン銀貨に注目されていた方が多かったと思いますので、こちらを例にとって話をさせていただきます。

今回、私の希少コインの購入方法の考え方をお伝え致します。

今回、私が入札すると仮定した場合、価格設定を非常に悩むコインでした。

それは65CAMの鑑定枚数が、2枚しかなく、希少であり、且つ、トーンが綺麗なため日本人向きコインであるためです。

年率10%程の値上がりと考え600万円で落札できればと考えていた方も多いかと思います。

ただ、一方では現在のヴィクトリア銀貨の人気を考えると600万円では到底落札できないと感じていたはずです。

さて、このようなコインの場合、選択肢は下記となります。

①高くなりそうなので入札を諦める

②600万円で入札を試して結果購入できない

③800万円まで入札をして競ってギリギリ落札できるか、落札できないか

④1,000万円以上に設定し何が何でも購入する

コインを購入される方で④の選択肢を選ぶ方はあまりおりません。多くの方は①か②を選択し毎回希少コインが落札できないということを繰り返すことが多いと感じております。

比較的流通している、5ポンドであれば、そのようなことは可能です。

ものによりますが、イギリスコインは日本人が持っているケースが多く、ディーラーに問い合わせをすれば、持っている方を知っていることがよくあります。

今回の場合、仮に私がこのコインが欲しいと思ったのであれば、オークション前に所有者から800万円で購入することを交渉します。

ちなみにですが、鑑定枚数の内のもう1枚の65CAMも私は見ましたが、状態も良く非常にいいトーンです。

2013年に400万もしなかったコインをしかも、オークションの結果前に、800万円、そしてオークション結果よりも高く購入することができないと多くの方は考えます。

もし頑張って700万か800万円で予算を設定し、オークションで落札できなかった場合、所有者は、もっと上がると思い、800万円で販売をしません。私なら800万円で販売しません。所有者であれば、みなさん同じ気持ちになると思います。

コインは、情報戦という側面もあり、誰がどのコインに入札するのかはディーラーが分かっていることもあります。その場合、むやみに自分が参加し、オークション価格を上げてしまうとせっかく800万円で購入できるものを1,000万円出さないと購入できなくなるという結果を招いてしまいます。

今回、685万円で落札できる可能性もあったではないか?とも言えますが、それは今回落札したディーラー又は購入者が④の考え方に近く、1,000万円程まで見ていた余裕があるため落札できたのです。

では、どういう場合にオークションで落札する可能性を上げられるかということですが、私の経験によりますと自分の想定した落札価格の1.5倍を目安に考えていると結果として安く落札できることもあり、総合的に得するという結果になっています。