SPとは?
よく質問を受けることの一つです。
誤情報がネットで出ていることもあり、出来る限り私自身自分の足で稼いで勉強してきたことを開示したいと思っております。
私自身まだまだ勉強中の点もあるためもし間違っている点がありましたらご指摘いただけますと幸いです。
SPを一様にSpecimen(=見本)としているところがありますが、こちらは二種類の意味があります。
Specimen(=見本?プルーフ)とSpecial Strike(特別鋳造されたプルーフ・MS)です。
SPとPRの両方鑑定があるコインがありますが、こちらは両方とも同じプルーフであり、違いがないことが殆どです。
例えばですが、ベルギーのレオポルト1世ではこちらは全て通常貨(MS)発行となっておりますが、SP、PR、MSの3種類が鑑定されております。
Specimen(見本)として鋳造した記録もなく、最初にNGC社がMSと比較し状態がいい(綺麗に鋳造された)コインをSPと表記しただけであり、その後は同じような状態のコインをPFと表記しております。
PCGSのPR61とNGC SP61(SPはNGC鑑定に1枚のみ)の状態は同じです。
PCGS PR61は下記の通り非常に状態が良く、SP61をご覧になったことがある方は全く同じ状態であることが写真からお分かりいただけると思います。
こちらは販売価格を540万円と考えておりましたが、既に購入価格が600万円となっておりましたので購入を諦めたコインです。
また、下記の通り、SPとPRは同じだということが分かると思います。
下記の鑑定番号を検索していただくと同じSpecial Strike(このコインは特別に鋳造されたコインであり、プルーフとして認識)となります。
つまり、SPとPRは同じであると鑑定会社が鑑定(下記参照)しており、SPはプルーフより特別のSpecimen(見本)なのでプルーフより価値があるというように誤解しないようにしてください。もう一度申し上げますが、基本は、プルーフとしてのSPとPR(PF)は同じです。
記念に発行されたメダルについては、PCGSでは比較的SP、NGCではMSと表記されることが多いです。
メダルのSP例
1838年 ヴィクトリア 戴冠メダル SP63 当社にて販売中
https://www.sov-partners.jp/coin/coin_1077/
1897年 ヴィクトリア 即位60周年記念メダル SP63 当社にて販売中