【Sold】1986年 東ドイツ グリム兄弟生誕200年記念 長靴を履いた猫 20マルク銀貨 MS68 PCGS

カテゴリ:ドイツ

年号 1986年
国名 ドイツ
鑑定番号 43995266
グレード MS68 PCGS
販売価格 68,000円(税込)
発行枚数

コイン紹介

掲載日時:2024年5月26日 11時09分

重量:20.9g

直径:33mm

 

フランスのシャルル・ベローが民話をもとに書き上げた、「長靴を履いた猫」は、世界的に人気のある童話です。

 

私は、この長靴を履いた猫の話が好きです。

粉ひき職人の父親が亡くなり、強欲な長男が小屋を、次男は、ロバを、そして、三男が猫を相続します。

三男は、猫を相続してさぞがっかりしたでしょう。

ただ、猫は、自分を引き取ってくれた代わりに三男をお金持ちにさせるのです。

そして、始めに上品な長靴(ブーツ)を買ってくるように三男にお願いします。これが、今回のデザインです。

 

その後の展開は、ご承知の方も多いかと思いますが、猫は、王様にウサギをなど様々な贈り物をし、王様の心を掴みます。

カラバ侯爵(三男)が水浴びをしている間に服が盗まれた!として、王様より服を借り、お礼にカラバ侯爵のお城に案内すると言ってしまいます。

その途中、ここは、誰の土地だ?と聞かれ、住民は、カラバ侯爵の土地です、と答えます。

猫は、「カラバ侯爵の土地です」、と答えるように住民に事前にお願いし、困った時に助ける、と根回ししていたのです。

 

そして、実際のお城の主である魔王には、上手く言って、自身の魔法でネズミに化けさせ、猫が食べてしまったのです。

見事、お城と土地をカバラ侯爵(三男)は、受け継ぎ、姫にも気に入られたというお話です。

 

まぁ上手くできすぎな話ですが、私はこの童話に惹かれてしまいます。

欲をかいて、小屋を相続したら、貧しいままの農夫で一生を過ごしたでしょう。

そして、猫も必ず、恩をかえすということをする(騎士道精神)があるから、土地の住民も猫の言うことを聞いたのです。

作者は、下記の2点を訴えたかったのでしょう。

①まずは、人に与えること

②強欲は、いい結果を生まない

この頃には、ヨーロッパも騎士道精神が薄れ、このような世界に危機感を持ったことから、子供が読む童話でシャルル・ペローは、訴えたかったのだろうと思います。

非常にいい童話ですね!

 

ちなみに、この時期、東ドイツは、1982年は経済危機を迎え、1985年に、ゴルバチョフがソ連の書記長に就任した激動の時代でした。

鑑定枚数は、下記となります。

オークション価格は、下記となります。

価格は、1年前と比べると下がりましたが、この上下にブレる価格は、まだ、購入者が少ないという証拠です。

そして、今後、このコインを購入する人が増えるということも暗示しています。

オークション価格が、上下するということは、実は、いい傾向なのです。

2024年4月14日にMS66が27,750円で落札されました。

<総評>

1枚は、持っておいてもらいたいコインです!!コレクションに加えてください。

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